広告業界には「3B(Baby・Beauty・Beast)」という経験則がある。子供や動物、美女をビジュアルに入れると、中身を精査させる前に感情を動かし、好感度だけを先に獲得できるという手法だ。
地方都市のまちづくりでも、これと同じ構造が目立つ。子供にまちの未来を描かせたり、ワークショップに参加させて写真に収めたりする企画は一見温かいが、しばしば政策の中身そのものより「子供が笑顔で参加した」という絵作りが先行しているのではないか。
子供が絡む企画は批判しにくく、短期間で「わかりやすい成果」を演出できてしまうため、本来問われるべき「何が変わったか」「予算はどう使われたか」といった検証が素通りされがちだ。子供の存在が、説明責任を免除する“盾”として機能してしまっているケースは少なくないと思われる。
見分ける鍵は、子供の要素を取り除いても企画が政策として成立するか、参加後のフォローアップが具体的に示されているか、という点にある。それが無ければ、広告の3Bと同じ「印象作り」が目的化しているにすぎないのではないのだろうか。
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