2015年11月10日火曜日

やっちゃえ、ニッポン!!


 「2020年には自動運転車が利用可能な社会にする」。10月4日の京都における国際フォーラムでの安倍首相の発言だ。3人に一人が高齢者となる10年後を見据えると、この首相発言は重要な意味を持っている。
自動車による交通事故の発生件数は年々減少傾向にあるが、高齢者によるそれは、年々増加しており、昨年度の発生件数に占める割合は2割強で、10年前の約1.9倍となっている。高齢者による高速道路の逆走や、標識を無視した道路侵入などが後を絶たない。交通網が不備な地方都市では、特に車は不可欠だが、加齢が引き起こす不幸な事故は、できる限り避けたい。これを解決に導く技術が、まさに自動運転車の実用化だと思っている。
 首相の発言を知ってか知らずか、1999年に先駆けて開発していた日産が、今年8月に始めた矢沢栄吉の「やっちゃえ、日産」のCM。公道実験を阻害してきた行政にメスを入れ、民間主導で実用化が進むことを願っている。

今こそ寛容性を取り戻そう

   今米国では、「メリークリスマス」が禁句になっていることをご存じだろうか。その理由は、キリスト教徒の祝祭を非キリスト教徒に強要することに繋がるから、だそうだ。現在欧米を中心に、宗教的側面だけではなく、人種的あるいは性別的側面等において、社会全体を同質化させようとする運動が静か...