2021年4月11日日曜日

「あみだくじ」だよ、人生は!!

 

 還暦を迎え自らの過去60年間を振り返り、あの時こうしていれば人生どうなったんだろう、などと人生の転換点をいくつか辿ったところで、人生は正に「あみだくじ」であることに気づいた。このリアルな「あみだくじ」には、宿命という人生のゴールへと導く縦軸と、「運ばれる命」の寄り道としての横軸が存在しているのだとすれば、人生の分岐点である横軸の数が少なければ堅実な人生であり、逆に多ければ波乱万丈な人生ということか。多分私は後者の部類だろうが。

 但しこの「リアルなあみだくじ」は、宿命というゴールは動かないとしても、自分の経験則を発揮すれば、今後出会いそうな人生の分岐点については、自ら選別できるはずだ。つまりゴール前の花道は、自分で演出できるということかも知れない。

 コロナ禍でニューノーマル(新しい日常)な生活習慣が謳われる中、私にとってのニューノーマルな終末期を迎えるための準備を始めたところだ。

※本記事は、令和3年4月10日に山陰中央新報に掲載された投稿分です。

今こそ寛容性を取り戻そう

   今米国では、「メリークリスマス」が禁句になっていることをご存じだろうか。その理由は、キリスト教徒の祝祭を非キリスト教徒に強要することに繋がるから、だそうだ。現在欧米を中心に、宗教的側面だけではなく、人種的あるいは性別的側面等において、社会全体を同質化させようとする運動が静か...