2021年5月11日火曜日

東京オリンピック2021開催への懸念

 

 東京でのオリンピックの開催まで2か月余りとなってきた。何とか開催したいIOCや国内関係者と、何がしかの思惑も含めて新型コロナを盾にここぞと反対を唱える集団と、にぎやかになってきている。

 私としては、何とか開催して欲しいとの希望は持ってはいるし、約10万人のアスリートやその関係者が移動することに期待する産業にとってはより一層開催に向けて期待を込めていると思う。それだけに、余り反対をしたいとは思わないが、ただ一つ疑問は残る。それは来日するアスリートの感染に係る問題だ。

 多分来日する人たちは事前に検査を受けるのであろうが、もしも偽陰性で来日し、無症状であっても東京で陽性反応がでる可能性はゼロではない。その際、それがアスリートであった場合、競技に参加できるのであろうか。現在対策されている状況からすると、それは不可能だと言わざるを得ない。とすれば、それが有力なアスリートであったとしても、突然帰国の途に就き、代役が参加することとなる。そんなケースが同じ競技で複数発生しただけでも、その競技の結果の重みは相当低くなるに違いない。逆に実行することに意義があるのであれば構わないが、オリンピックとはそんなアマチュアな競技だとはとても思えない。とすれば、ワクチン接種のみで参加OKとするならば良いが、アスリート全員が確実に陰性である確証がなければ、開催すべきではないような気もする。

 現在の国内の対応については、非常に疑問があるのだが、しかし海外の訪問者が10万人来日するということを考えれば、別次元の考慮をすることが、望ましいのではないだろうか。

2021年5月6日木曜日

ミニマリストの勧め

 

 最近若者を中心に流行している言葉に「ミニマリスト」がある。これは装飾的要素を排除し、必要最小限のモノだけで暮らす生活様式を指すのだが、「断捨離」にも通じる概念なのだろう。私がこの言葉を実践しようと思ったきっかけは、近年多発する自然災害に万が一遭遇した際の現実的な備えへの危機意識が芽生えたことと、自らの終末というゴールに向けて、後々周囲に面倒を掛けないように、日々不用品の整理と超シンプルな生活スタイルを心掛けねばと決意したことにある。

 私事もさることながら、現在の感染症の拡大により「ニューノーマル(新しい常態)」への関心は高まっているが、数年前から倫理に基づいた消費活動の推奨とか、循環型社会の重要性が世界的に唱えられていることを考えれば、この機に国民的にも消費活動を含めた生活様式そのものを見直してみるのも良いのではないか。そもそも欧米の「足す文化」に対して「引く文化」を持つ日本。「わび・さび」の精神を再び呼び覚ませば、日本が世界を文化的にリードしている姿が見えてくる。


今こそ寛容性を取り戻そう

   今米国では、「メリークリスマス」が禁句になっていることをご存じだろうか。その理由は、キリスト教徒の祝祭を非キリスト教徒に強要することに繋がるから、だそうだ。現在欧米を中心に、宗教的側面だけではなく、人種的あるいは性別的側面等において、社会全体を同質化させようとする運動が静か...