2017年4月10日月曜日

転ばぬ先の杖

「親の介護で、家族・親族間が呆然絶句の醜い争いの現実…無知な素人だけの話し合いで地獄」
http://biz-journal.jp/2017/04/post_18632.htmlより

自分自身も経験していることだが、親の介護については、先ずは介護保険への知識が最も重要となる。まだまだ平気!と思っていても、親の介護への必要性は突然訪れることが多い。
 実際にここ1年間で、私の友人が突然電話をしてきて、「もう無理だから助けて!」と親について相談を受けている。まあ介護世代になったと言えばそれまでだが、私は仕事のおかげで介護保険制度はほぼ熟知している方だが、一般の人はほぼ知らないケースが多い。大切な親のことなのに、自分の世界とはかけ離れていると、つい気を許していることが多く、家族も高齢者本人も日常生活を継続する意識しかないのが殆どだ。

 前述の記事にもある通り、あっという間に親に介護が必要になった場合、日常生活にも、さらに死に至った際の財産分与等についても、親自身の意思は反映することが不可能で、家族間で醜い争いを余儀なくされることが実に多い。

 介護生活の実態、そして親の意思が伝わらなくなっていく現実を考えれば、最近よく耳にする「終活」の必要性を、勇気をもって今からでも考えた方が良いと思うし、親本人も、「死」の話を忌み嫌うのではなく、自分らしい終末の迎え方として早いうちに取り組む必要があると思う。これは介護の現場の人間として、本当に実感している。

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