2015年4月6日月曜日
心が宿る伝統工芸
伝統工芸品には、当然ながらその地方の歴史や文化、作家の心が宿っている。
ただ、写真の「交換こけし」には、さらに買った人の気持ちと、もらった人の思い出が宿ることで、単なる伝統工芸品としてではなく、「作り手」が「買い手」と「もらい手」を繋ぐ世界観を髣髴とさせ、癒しが拡がり、実生活に取り入れてみたい気分にさせてくれる。
この作品は、BS朝日のテレビ番組『アーツ&クラフツ商會 presented by セキスイハイム』で、放送作家の小山薫堂さんが企画・監修した伝統工芸品らしいが、さすが小山さん。感性が進んでいる。素晴らしい。
約200年の歴史がある「こけし発祥の地」と言われる宮城県北部・鳴子温泉郷でつくられる「鳴子こけし」をフィーチャーして創作されたそうだが、一方通行では終わらない、様々な「手」を結んだ関係性マーケティングの要素を盛り込んだ本作品は秀逸だと思う。これでいいのだ!!!
2015年4月4日土曜日
言葉なくして人は動かない
前から願っていることだが、投票を促すのであれば、せめて自らの公約を理論的に実現する方向性を示してもらいたい。そのためには公開討論会は欠かせないだろう。賑やかに立候補者の名前とお願いを繰り返すだけの街宣では、何の選択肢にもならない。
公開討論会は、全国的にみても実施する選挙区は少ないが、島根県での地方議員選挙については、全く実施されないようだ。それでなくても、立候補者が少なく選択肢がない中で、より良い投票行動を起こすためには、立候補者の本当の考え方がわからなければ、投票所にいくことはまず考えられない。当然若者は行くはずもなく、政治への参加意識はさらに低下していくこととなる。
記者会見で号泣した意味不明な県議会議員もいたが、政治離れを止めるためには、言葉の力を政治に生かして欲しいと願っている。
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